子供の頃は、神童?だった。

スポーツなら何をやってもナンバー1で、自分でもスポーツ万能だと思っていた。
中学時代も、それは続いた。
パワーは抜群。50メートル走も学年で三本指に入っていた。

将来は、プロ野球の選手になることが夢だった。
テレビには、長島と王が連日活躍をしていた。
俺もあそこで、野球をするに違いないと夢見ていた。

中学時代は、のびのびと格好つけて、野球を楽しんでいた。

高校野球を始めて、壁にぶつかった。
よく悩んだ。身体がいうことをきかない感じがするときもあった。

ひたすら「自分に負けるな!」と唱え、努力した。
体力とパワーには自信があった。
だが、うまく連動しない事があったのだ。
毎日、日誌に書き綴った。
「心と体がかみ合わない。」

だが、反面、バカな奴だとも知っていた。
とにかく、目立ちたいのだ。
守っているときも、打席でも、とにかく、「スター」になることを想像していた。

打球が来ると、瞬間にその邪念が沸いてくるのだった。
派手なことをしようとミスをしていた。
長打ばかりを狙って、凡打した。

いずれにせよ、心と体が連動していないのだった。


だから、「いつか花咲く」と信じていた。
高校野球では、目立てなかった。
高校ではなく、きっとこの先に道が開けるのだと・・・・信じていた。

だが、ある日、右肩が音を立てて弾けた・・・・

何気なく投げた軟式のボール。それが、致命的な投球となってしまった。

まる一年間、腕が上がらなかった。


自暴自棄になった。何もかもが嫌になり、腐った。

立ち直るのに、丸2年・・・・

このままではいけないと思い、スポーツで身を立てようと
「社会体育」の指導者の学校に入った。

そのうちに、自分の存在が少しずつ理解できるようになってきた。
どうにかコントロールできるように。

いつの間にか、人気者になれた。
指導者たちからも企業からも気にいられた。

どうやら、「教える」のが、好きなようとわかってきた。
う〜ん、目立つのが好きなのかもしれないし、自分中心に動いているのが好ましいのかもしれなかった。

学校を卒業間際、心が動いた。
「このままに地味に指導者をやって生きていくのは、やっぱり出来ない!」

内定をもらっていた数カ所の企業もあったが、
先生にありのままの気持ちを伝え、
180度、方向転換した。


そして、役者の勉強を始めた。

 

 
 
旬の芝居紹介 ともだち