5年生で版画を彫った。すごく大きな版画で、彫るのは大変だった。棟方志功さんはすごい人だと知った。
6年生の時、水彩画で賞をもらった。
「多摩川をきれいにしよう」というニッポン放送のキャンペーンに参加して、川の風景画を描いた時だ。
自分では、すごく汚い川の絵になってしまって、失敗したように感じながら提出した。評価は、川の色使いがいいと言われた。
へえ、不思議なものだと思ったが、うれしかった。その絵は玉川高島屋に展示され、いっぱい、ニッポン放送から商品をもらった。
またこの頃は、クラス新聞のさし絵やオリジナルマンガも描いていた。
でも、ここから、あまり絵を描かなくなった。
野球に夢中だった。
僕は描くことを忘れた。うまく思った色が出せなくて、すごく色が嫌いになって、やめた。
僕はリアルな絵を描くのをやめて、色のはっきりしたポスター画を描くようになった。
クラブ活動で野球ばかりやっていたので、普段は絵が描けないから、試験前のクラブが休みになった時に大きなポスターを描いた。だから、試験の結果はあまり良くなかった。でも、大きな絵は、決まって完成できた。
今は、ほとんどの絵がPHOTOSHOP頼りになってしまった。
自分で描かないといけないと思う。そう思って、本当にたまに、時々思い出したときに描く。
やっぱり描いていないと、どんどん下手になる。