この世界にいて、長いこと続けている役者のほとんどが、
若い頃、いや、もしかしたら今も、アルバイトで経験したであろう大道具の仕事。
向き不向きは別として、ガチ袋下げて、慣れない手つきで釘を打つ。
大道具さんや演出部から横目で「にやり」とされながらも必死の作業を継続。
舞台監督から、「えっ、今終わったの・・・・ああ、ありがとう・・・・」のやさしいお言葉。
時間が空いて、ふと気がつくと、自分の作業したところがきれいに直っている・・・・(汗)
そんな経験あるでしょう。
まあ、向いていない人は別として、僕はこの作業から多くの事を学びました。
そこから芝居屋として出発したのです。
いつの間にやら、色々やりました。
大渡具さん、小道具さん、音響さん、照明さん・・・・
仮面ライダーからウルトラマン、ショッカー、怪獣もデパートでやったっけなあ。
そんなデパートのショーの制作兼出演者兼司会者兼ドライバーもずいぶんとやりました。
あれ、これは、裏方とは関係ないかな。
あると思うなあ・・・・
何でも屋の学習がこのときからすでに始まっていたんだな・・・・
そして今
ついに、脚本を書き、演出をしているし
はたまた、舞台監督として舞台裏を支えていたりもする
次は、日本の舞台芸術制作にはなかなか存在しない
プロダクション・マネージャーとしての取り組みに挑戦している
簡単に言うと、舞台監督と演出家とプロモーターの間に立つポジション
プロモーターをトップとすると、その次のポジションとなる
主には、経済面を取り仕切るセクションだが
あらゆる舞台の世界の知識・コネクションが必要となる