照明効果、音響効果は舞台を引き立たせるのに必要なポピュラーなアイテム

機材の進歩は著しく、今や舞台は、デジタルアートとリアルの融合する空間であり、観るものを劇的な空間へと誘い、魅了する。

それをより効果的にするアイテムが特殊効果機材・特殊小道具である。



 
 

とにかくスモークって思いませんか?
なにかちょっと洒落たり、怖かったり、豪華だったり・・・・そんな気がしちゃう。

もちろん、デザイナーたちは、照明の効果をより引き立たせるために使用するのがほとんどです。

しかし、演出部だって使いますよ。
お湯が沸いたり、火事が出たりするのにも必要です。

そうだ、僕が青山劇場で「アニー」の小道具進行をしていた時に、
劇場職員(いわゆる小屋付きさん)たちの避難誘導訓練日がたまたまありました。
そこで、登場したのが「ロスコー」2台。
ここぞといわんばかりに、まあ、モクモク出しまくって、訓練をしていましたっけ。

そんな色々な?使い方の出来るスモークマシーン。

我がカンパニーにも、「アンタリ/アイスマシーン」が、2台あります。
こいつ、結構、便利。
普通のスモークマシーンとしても使えるし、氷やドライアイスで冷やして、
ロー・スモークマシーンとしても使えるのです。
でかいのが、難点ですが。

今は、「サウンドハウス」などでも手軽に買えますが、使ったあとの置き場所なんかが困るんですよね。
まあ、使い捨て感覚の安いものもありますが・・・・・


さてさて、お話を進めましょう。

 

スモークマシーン

 

舞台で使われる代表的なものは、いわゆる「スモーク・マシーン」でしょう。これには、用途によって使い方が違います。それに、機材の種類も違います。ほとんどの機材が劇場で使用する時には、使用許可の申請を劇場に出し、消防署への届け出が必要になります。

 

ドライ・アイスを用いた機材について

 

「ドライアイススモーク」

 

地をはうような煙は、「ドライ・アイス」を使用する事が多いのです。
よく、家で遊んだりしませんか?ドライ・アイスで。洗面器などに水を張って、その中にドライ・アイスを入れてみる。
すると、煙が下の方に向かって行く事がわかるはずです。
この原理で、舞台のドライ・アイス・マシーンも大きな水槽(しかもお湯になります。つまり、装置の内蔵ヒーターでお湯を沸かします。)、にドライ・アイスをつけ込む事で煙を発生させます。
その煙がホースなどを伝って、目的の場所に出ると言うわけです。

使い方の主流は、地を這う雲の様な白煙を見せる効果です。
主にステージ上を雲海で埋めつくされているなんて舞台を見る事があるでしょう。あれです。
また、高所から白煙を落とす事により、滝のように見せることもできるんですね。
欠点は、機材の周りの舞台が濡れる事かな・・・・。

 

スモークマシーンと冷却装置を組み合わせて用いた機材について

 

「シーラスロースモーク」
「ロースモーク」
「コールドフロー」
「ヘビィフォグ」
「チラー」
          ・・・・と呼ばれています。

 

スモークマシーンと冷却装置を組み合わせた機材です。冷却に炭酸ガスを使用します。これで、通常は空気中に拡散するスモークを、雲海のように地表を漂わせ、幻想的な雰囲気を生み出します。利点は、 ドライアイススモークと異なり、床面を濡らすことがなく、ダンスなどでの利用が可能なことです。

 

水溶性の特殊液を用いたスモーク・マシーン

 

「ロスコ1500」
「ロスコ1600」
      (各劇場の備品として置いてある確率の高いスモークマシーン)

「オメガ」「4500」
      (ロスコーとタイプが似たもので、別の会社の製品)

「F-100」
      (発煙量の多いスモークマシーン)

「JEM HYDROSONIC 2000」
「JEM ZR-22-DMX」
「JEM ZR-20」
「JEM ZR-12 AL」
      (スモークマシーン)

「TECHNO-HAZE」
「STAGE-HAZE」
      (霧状の細かい煙を出す)

「スーパースモーク1000」
「3000ターボ」
「4000ターボ」
「コメットコルト4」
      (ハイテク機材)
          

などなど、さまざまな国・会社で作られています。
どんどん新しくなっていますから、切りがない・・・
(2008年現在の情報として考えてください)

 
 

これは、劇場などで使用するのに一番扱いやすい機材です。操作も簡単である事、また、ポイントは、水溶性の液(人体や環境に無害なものを使用。)を使用するため、消防署の許可が必要でなかったり、「ロスコー」などは、全国の劇場にたくさんあるので、その効果と安全性が認知されているので、申請がいらない所もあります。でも、使用の最には、劇場に相談する事が一番です。
構造は、基本的にヒーター部でスモーク液を熱する事でスモークを発生させるのです。
先にも述べましたが、この中で、最もポピュラーなのが「ロスコー・マシーン」「ロスコー」と言われている機材です。煙の質感とすれば、濃い霧という感じです。
ただ、性質上、空間での滞空時間は短く、消えやすいのが難点。(消えにくい液という物を使用しても、煙が濃くはなりますが、浮遊感がないのです。)ですから、照明効果に使用するよりも、演出部が、「煙突からの煙」、「ピンポイントにひとときの煙(やや空間に滞空させる)」というように煙り自体を見せるのに使う事が主流です。
しかし、最近は、水溶液も機材も大分開発・改良されて進歩し、機材によっては、オイル系やコンセプトに引けを取らないスモークを出す物もあります。(上記の機材名を参考にしてみて探してみてください。)

 

油性の特殊液を用いたスモーク・マシーン

 

「MK-V1」「DF-50」

 

劇場で照明効果を引き立たせるのは、やはりコンセプト・マシーンが一番だと言う方も多いでしょう。しかし、取り扱いには専門的な技術と知識が必要で(危険も伴います)、ロスコーのようにスイッチ、ポンと言うわけにはいきません。そこで、よりコンセプト・マシーンに近い煙を生み出す機械が、オイル系の液を使用する「ディフュージョンフォガー(DF-50)」というマシーンです。これは、煙の粒子が非常に細かく、透明に近いという特徴を持つスモークマシンです。専用オイルを細かい粒子に分解し、空中に散布するため、通常のスモークマシンの煙りのように、煙で舞台が見にくくなるという事などを気にする事がいりません。

 

油性の特殊液+CO2ボンベを用いたスモーク・マシーン

 

「コンセプトMK-V」、MAX300 APS、ATOMOSPHERE APS、

 

最もポピュラーなスモークマシーンで、コンサート、イベントなど、屋内外を問わず使用されています。スモーク液は、オイルベースで、消えにくく、粒子が非常に細かい、霧状の美しい煙が発生するなどの特徴を持っています。 しかし、オイルベースの液を使用しているため、使用する場所によっては消防の許可が必要となります。取り扱いにも注意が必要です。

 
 
 

*スモークマシーンに関する「よろず相談」乗ります!レンタルします!

  幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学生の皆さん、公演・発表会のスモークマシーンを使ってみたい、相談に乗ります。

  「やったことがない」「わからない」「作れない」「金がない」・・・・とにかく、お話を聞きますよ。

  アマチュア劇団・セミプロ劇団の皆さんのお話も聞きます!!

  とにかく、まず、聞いてください!!どうぞ、お気軽に!

   ご質問・お問い合わせは、jstageworks@gmail.com まで。

 

特殊小道具

 

バックステージツアーの疑似体験をしてください。

これは、1999年、2000年の時の裏話です。
今なら、もっと画期的なことが出来るはず・・・・

さてさて、本題です。
劇団民藝では、これまで食品サンプルの老舗である「イワサキ・ビーアイ」社とのおつきあいによって、
様々な小道具を製品とは別に作って頂いております。

たとえば、つらら、雨、甲冑、特殊な食べ物(サンプルにはないもの)、置物、壺・・・・など。

そして、特殊な窓ガラスもその一つです。
通常はアクリル板などで窓ガラスにしますが、
このガラスは、「石を投げ込まれて割れるガラス」なのです。

ひと公演で、使い終わり。
いわゆる「消えもの」です。
公演ごとに仕込んで、観客にわからないように、うまく割る為のガラスです。

 

劇団民藝公演『沸きいずる水は』(1999年と2001年の公演)に使用。

 

◇仕込み

 

本番1回につき1枚が消えていく。再生はできないから大変でした。
           
舞台のガラスには絵付けがしてあるので、この消えものガラスにも絵付けをしなくてはなりません。
演出部の山内 新君と深川 絵美さんがコツコツと絵付けをしていました。
あとは、割り屋さんの杉本 孝次さんが専用窓枠に仕込んで、張り物に取り付ければ仕込みは完了、後は本番が勝負です。

 


仕組みは、空枠2枚でガラスをサンドイッチするだけ。(白い部分が空枠です。)

 

◇裏側

 

窓には照明が当っているので、いかに影を出さないで割るかが勝負です。
6尺脚立に登り、うまい角度から狙いを付けます。
そして、きっかけで、「バン」と一気にいきます。

 

    

 

舞台からみると

 

   

 

本番では、こう見えます。

 

◇復帰する

 

暗転で素早くガラスを入れ替えます。簡単に言えば、「ギロチン」の仕組みと似ていると言っていいでしょうか。