二十歳の頃、ひとりで湘南へ親父の車で出かけて、ふと、砂浜を車で走りたくなり海岸と下りる道にハンドルを切った。緩やかなスピードで車は砂の上を走り出した。 いつもとは違う重いハンドルと初めての走行感。ひとりでその感触にしびれ、「ヤッホー」と叫んだ。しかし、その喜びも一瞬だった。

車は前進を止めた、僕の意思に逆らうように。僕は車に喝を入れ、思い切りアクセルを踏み込んだ。踏み込んで踏み込んで、前進する事を命令した。だが、タイヤは砂を勢いよく吹き飛ばして空転するばかりで、僕がその事に気が着く頃には、それは、砂のなかにその姿を埋めていた。どうする事も出来ない時間がどれくらい過ぎただろうか。このままだと、やがて潮が満ちて車は沈んでしまう。僕は途方に暮れた。

その時だ。まるで今までの滑稽な姿を眺めていましたと言わんばかりのいいタイミングで、一台のジープがやって来た。「だめだよ、こんな車でこんなところに来ちゃ!」と言って、そのドライバーは、トランシーバーをニカッと笑って手渡し、「俺の言う通りにしろよ!」と言いながら、ロープを慣れた手付きで車に掛け、ジープの運転席に戻った。「聞こえる?行くよ!」という声がトランシーバーから聞こえてきた。彼の指示に従ってただハンドルをまっすぐにしているだけで、いとも簡単に今まで、僕らを飲み込んでいた砂漠から抜け出した。「ハハハ……」とそのドライバーはただ笑って消えて行った。

この時から、僕の自動車の観念が変わった。
『四輪駆動車』これぞ、車の中の車!四駆に乗るぞ!!
それから間もなく、僕はジムニーのハンドルを握った。

 
 

ルノー・カングー/2003年モデル

クサラブレークが、車検の為、車両入れ替えで、乗り換えました。

前回のクサラブレークは、20万円で購入(うち10万円はアストロの下取り)。
今回は、クサラの車検の為に用意していた20万円にプラス18万円で購入。
うまく乗り換えている気がします。


この車には興味があったのですが、中古市場でも結構いい値段だったので諦めていました。
何せ、本当に乗りたい車は他にあるので、出来るだけ仕事密着の車で、便利で楽しい車がほしかったのです。

そんな折、完全に諦めていた僕に、こいつは突然やってきました。
実は、クサラブレークがの車検の為の代車として我が家に来ていたんですよ。

それが、乗ってみるといいじゃないですか!
乗り心地がいい、運転がしやすい、視界が広い、圧迫感がない!

まあ、距離は14万キロ走っているから多少心配ですが、カングーにはまりそうです。
乗り換えもカングーになるかも・・・・(まだ、先の話だね)

やはり、荷物を積む為に、ルーフキャリア搭載しております。(50歳〜)

 

シトルエン クサラ・ブレーク

2010年5月に乗り換えました。まあ、人生の中で僕の「車充電期間」という事で、小さな車に乗っています。
でも、日本車じゃない所が、僕らしいでしょ、 ははは・・・  
この車、日本に走っているのかなあ。すれ違った事ありません。もう、現行の車じゃないしね。中古車ですから。でも、なかなか気に入っています!
洒落た中古車を求めて、うろうろしていた時に、いえ、正確に言うと、うろうろしていたのではなく、ものすごく真剣に探していたら、出会いました。
そこのクルーがまた、すばらしい。親切、丁寧、当たり前ですが、気持ちがいい。お世話になります!!って、即答で決めましたから。
フランス車の中古をお探しの方は、僕に連絡ください。紹介しますよ。
今は、荷物を積む為に、ルーフキャリア搭載しております。(48歳〜50歳)

 

シボレーアストロ

結局、トレラーは買わなかった。ははは・・・  乗り換えちゃいました。一度大きな車に乗ると駄目ですね、やっぱり、大きい車じゃないと物足りなくなりました。
ここのところの忙しさで、キャンプとは縁遠くなり、キャンピングカーやトレラーよりもより実用的な思考が働き、この車にしました。そう思っている時は、出会うんだよな、そんな車に。今度は、中古。とてもいい車と出会いました。(今のところは。アメ車ですから、信じていいのかはあまりわかりませんが)とにかく、人はいっぱい乗れて、しかも、シートを取り外せば、大きなフラットスペースが作れ、荷物はバンバン載せられる。何も申し分ありません。 (43歳〜48歳)

 

ステップワゴン

えっ、何で? どうしたお前! と言われるだろうが、ある日突然、キャンピング・トレーラーと出会ったのだ。「そうか! 使う時でいいんだものな」と頭の中でもう一人の俺が呟いた。
確かに、輸入クラスBで、サスカに勝る車はないと思っている。
けれど、今のライフ・スタイルに合わなくなったのだ。そして、泣く泣くサスカを手放した。でもせめて、キャンピングカーみたいなものには乗りたい。
そう思っているときに、インディアナ産の前を通った。そのままUターンして、ショップに飛び込んだ。説明を聞き、
まだ、トレーラーも購入しているわけではないのに、トレーラーの引ける車を探した。

迷わずステップワゴンを選んだ。どれをとっても効率良い車だと思ったからだ。僕にとって効率良いと言うのは、荷物がつめる事、気持ちよく乗車できる事だ。(40歳〜43歳)

 

プレジャーウェイ サスカ

ある日、町田でアイシー・トレックスという家庭的なモーターホームのお店に出会った。ここでこの車と出会った。日本の道路事情に合わせたというには少々でかいが、いわゆるキャンピングカーとの大きな違いは、街でも乗れる車だという事だ。
もうひとつの魅力は、無駄のない事。キャンピングカーに乗って日本でキャンプする時に、まずいらないものは、シャワー・トイレだ。アメリカのような何もない大地を何百キロも走るわけでは無論ない。高速道路にはすべての施設が整い、キャンプ場には今や温泉まである。車にあるそのスペースは、大抵物置きとなっているか、意地でも使っているかのどちらかだと察するんだが・・・
次のお荷物は、クーラー。これも、キャンプに行っている時には不要だ。涼しさがほしいなら、涼しいところへ行けばいい。どうしても快適な休暇を過ごしたいなら車で涼んでないで、素敵なホテルでもいった方がいい。実は、ちょっと欲しいのは、ジェネレター。パーキング・キャンプやスキー場のパーキングなどで、ああ、あればなァ・・と思うくらいだが。
(37才〜40才)

 

三菱 デリカスペースギア ロング スーパーエクシード

みんなで乗れて、たくさん荷物が積めて、楽しい車が欲しかった。この頃から、本当にモーターホームが欲しかった。でも、諦める材料がいっぱいあったので我慢した。夢は、バスくらいおおきなモーターホームを持つ事で、よく、休みになるとそういうショップを見て歩いた。ちなみに、このデリカは室内のスペースの取り方といい、走行性といい、センスのある、なかなかいい車だったが、すでに、ばかでかい夢を見ている僕を満足させてはくれなかった。(34才〜37才)

 

 

やがて、僕は四駆乗りからキャンパーへと変わり始めた。パジェロとの別れの時がきた。パジェロ出現以来、大衆化した四駆は、ドライバーを選ぶ事なく、誰もがお気軽に四駆に乗れ、その為に自然の中での遊び方や、四駆乗りとしてのマナーが悪い。異常に増えた初心者四駆乗りは車の性能に守られ、自然の中を我が物顔で入り込みどこに行っても人がいる様になった。かわいそうにパジェロは、商売の為に、本来の姿を失ってしまったと僕は思った。

 

 

パジェロ スポーツターボ

とにかく、どんなオフロードでも走った。海も、山も。自分は、ナンバー1の走り屋だと思った。『キャメル・トロフィー』のジャパン・ファイナルにも二度出場した。 今でも一番大好きな車だ。よく、磨いてた。(26才〜34才の頃)

 

パジェロ エステートワゴン

一目惚れだった。ジープに乗りたかったはずの僕は、最先端のオシャレな四駆にメロメロになった。
(24才〜26才の頃/実は、家の車だった。親父、車ぼろぼろにしてごめん。)

 

ジムニー 550cc

初めての四駆。いい相棒だった。どこでも連れて行ってくれた。初めてスキー場へ車で行ったのはこいつとだ。2ストロークエンジンの君はガソリンとエンジンオイルをよく飲み込んだ。(22才〜24才の頃)

 

レパード(親父の車を拝借してました。いい車に乗っていたんだなあ・・・・)

当時は、最新式の高級車でした。革張りシートで、高級オーディオ、スポーティーなボディーに、サイドミラーにまでワイパーがついていて、至れり尽くせりという感じの車。(20才〜22才の頃)

 

ブルーバード810(親父の車を拝借してました。)

免許を取りました。交付当日に、第三京浜をビビりながら走りました。
(19才〜20才の頃)